シャドーイングによる中国語の練習方法

このページでは、シャドーイングによる中国語の学習方法を紹介します。シャドーイングとはもともと英語の通訳練習に用いられた練習方法で、影(シャドー)のように発話者の後について声を発し、イントネーションや発音をまねていきます。発音や会話力習得にとても役立つ方法です。

シャドーイングとは

シャドーイングとは、中国語など語学の学習法の一つです。もともとは通訳者のための学習法ですが、通訳にならなくても、外国語学習者にきわめて役立つ勉強法です。特に発音習得と短文暗記に絶大な効果を持ちます。

シャドーイングによる練習方法

1. 中国語文の書かれたテキストを用意します。

2. そのテキストの音の入ったCDなど音源を用意します。あるいは、ネイティブにそれを読んでもらいます。

3. 中国語音源をゆっくりと流します(速いとついていけません)。あるいは、テキスト文章をゆっくりと読んでもらいます。

4. 最初の数文字を流れた読んだところで、オウム返しに同じ文章を唱えていきます。この時テキストをそのまま読んでもいいですが、これは1,2回にとどめ、あとはテキストなし、耳を頼りに続けます。

※この時意識はCDなどの中国語音に集中し、自分の発する音に意識を向けてはいけません。自分の音に意識を向けると、中国語音はどこかに消えてしまいます。

5. 中国語音が終わった後数語遅れて終わりにします。つまり5語遅れて入ったなら、5語遅れて終わるようにします。

※相手のイントネーションまで真似ます。したがって相手(音声)が間違って(なまっているなど)いたら自分も間違う必要があります。徹底して相手の音を真似るのです。

シャドーイング練習法の効果

これを繰り返しやることで得られる効果としては

・相手の発音やイントネーションをかなりコピーできる。

・繰り返すことで中国語文を暗記でき、会話力がアップする。

・シャドーイングは相手の言っていることを聞き取れていないと追いかけることができないので、リスニング力もアップする。

等があります。

シャドーイングにおすすめの教材

シャドーイングにおすすめの教材としてまず挙げたいのは『通訳メソッドを応用した中国語短文会話800』です。これは英語通訳養成で使われていたシャドーイングの技法を中国語に応用した最初のテキストではないかと思います。よく使われる中国語表現を800対計1600文を選び抜き、付録のCDは単なる模範朗読ではなく、その会話の場面にマッチした感情豊かな朗読で、シャドーイング教材としてよくできています。

もちろんこれ以外にも中国語音源が入っていれば何であってもシャドーイングの練習台に使うことはできます。

勉強熱心な方は中国人を囲んで数人でおしゃべりしている時、中国人の中国語をひそかに?ブツブツとシャドーイングしていたりします。

シャドーイングはとても楽な学習法

シャドーイングは準備等が簡単でどこでもでき、頭を使わずオウム返しに唱えるだけなので楽です。ただし集中力だけは必要です。授業で使う先生も増えてきましたが、知らない方もまだ多いのでぜひこの方法を活用して発音習得等に役立ててください。