中国語の挨拶160 場面別の表現集と解説
中国語の様々な挨拶について、場面別の160表現を発音と解説付きで紹介します。「一般的な挨拶」「感謝と返答の挨拶」「お祝いの挨拶」など、25の場面別に分類してあります。サウンドマークをクリックすると音声が流れます。
中国語の挨拶は日本人から見て不思議な点が二つあります。一つは日本語ほど定型化していないこと。たとえば日本では出かける時必ず「行ってきます!」と言いますがそうした定型的な言い方はあまりないこと。もう一つは心理的な距離が近くなると挨拶は使わなくなることです。たとえば家族間では「おはよう」とか「ありがとう」とかは基本言わないのです。それでは中国語の挨拶の世界を見ていきましょう。
(※長いので目次の活用をお勧めします。25分類の合間に目次へ戻るボタンを設置しています。)
目次
- 1. 一般的な挨拶「こんにちは」
- 2. 朝晩の挨拶
- 3. 感謝と返答の挨拶
- 4. 様々な場面のお祝いの挨拶
- 5. 自己紹介の場面でよく使う挨拶
- 6. よろしくお願いします
- 7. 食事の席での挨拶
- 8. 別れの挨拶・出かける時の挨拶
- 9. 手紙を書くときに使う挨拶
- 10. メールを書くときに使う挨拶
- 11. 電話で話すときに使う挨拶
- 12. お元気ですか?
- 13. お久しぶりです
- 14. 謝罪の挨拶
- 15. ビジネスの挨拶
- 16. 挨拶で使いやすい天気の話題
- 17. 季節・時候の挨拶
- 18. 旅行関連の挨拶
- 19. 歓迎の挨拶
- 20. 応援の挨拶・励ましの言葉
- 21. お見舞いの挨拶・お悔やみの言葉
- 22. 握手やお辞儀など、挨拶のしぐさについて
- 23. 友達同士での挨拶について
- 24. 挨拶で使う相手の呼び方
- 25. 挨拶での敬語表現について
中国語の一般的な挨拶「こんにちは」
まずはあらゆる場面で使いやすい中国語の挨拶です。
最もよく使う挨拶「こんにちは」
中国語で最もよく使う挨拶は、皆さんもよく知っている、
です。
最もポピュラーな中国語の挨拶「ニーハオ」です。朝でも昼でも夜でも使えます。また日本人はよく「初めまして」と言いますが、これも中国語に訳すなら“你好!”です。
複数人に対する「こんにちは」
複数人に対する中国語の「こんにちは」は、
となります。
ニーハオは相手が複数でも使えますが、複数であることを意識して使う場合はこちらです。主語が複数形になっているからです。你好!ですと主語は単数です。単数なのに複数の相手に使ってもまあかまわない、と言えるのは、「ニーハオ」イコール「ハロー」「こんにちは」のイメージがあるからです。中国語を少し学んだ人なら複数の人の前では你好!ではなく、こちらの挨拶を使った方がいいでしょう。
もう一つの複数形の「こんにちは」
複数人に対しての中国語の「こんにちは」にはもう1種類あって、
と言います。
相手が複数の場合の挨拶です。“你们好!”を使ってもこちらでもかまいません。
「こんにちは」の敬語表現
中国語で「こんにちは」を敬語のように使いたいとき、以下のように表現します。
こちらは目上の人や距離のある人に使う「こんにちは」です。“您”が敬意を担います。この複数形、たとえば“您们”のような言い方はありません。
先生に対する挨拶
学校の先生などに対して中国語で挨拶をしたい場合は、以下のような言い回しが使えます。
“老师”は「先生」という意味で、先生への挨拶に使います。
学校などで複数の生徒への挨拶
学校で大勢の生徒に対して中国語で挨拶をする時には、
というフレーズが使えます。
この表現は、学校などで、先生が生徒に、また生徒が複数の生徒に使います。
どこに行くのかたずねることで挨拶になる
中国語では、「こんにちは」と言う代わりに、「どこに行くの?」とたずねることで挨拶になります。
この表現は、どこに行くのかに興味を持って聞くのではなく、単なる挨拶です。答える方も事細かく答えることはありません。日本人がこれを覚えておく必要はありませんが、中国に行って知り合いの中国人からこのように聞かれたら、これはただの挨拶なんだなと思うといいでしょう。
父親より少し若い男性に対する挨拶
中国語では他人に対しても、親しみを込めて親族呼称を使って呼びかけることがあります。(※参考:中国語の「~さん」「~様」などの敬称)その呼びかけの表現を使って、以下のような挨拶をすることがあります。
この言い回しは、父親の弟である叔父さん、または父親より少し若い男性に対する挨拶です。まだ「お兄ちゃん」と呼ばれる年齢である若い人でも、中国に行くと子供からこのように挨拶される可能性はあります。ショックを受けるかもしれませんが、当の子供は敬意をこめて(「お兄ちゃん」と呼んでは自分と同世代になってしまうので、中国の子供は相手に失礼と考える、或いはそうしつけられるのです)そう呼んでくれています。
父親より少し若い男性に対する挨拶(省略版)
“好”を取り「おじさん」の部分だけでも挨拶になります。意味は「おじさん、こんにちは」です。
先生に対する挨拶(省略版)
こちらのフレーズも“好”をつけてもつけなくても大丈夫です。これだけで相手への挨拶になります。用事があって呼び止めているわけではありません。用事があってこう呼んでいるのか、それとも単なる挨拶かは、状況によって判断します。
※中国語で「こんにちは」の様々な言い方については、「中国語で「こんにちは」の表現集」のページでも取り上げています。
中国語の「朝晩の挨拶」
「おはよう」「こんばんは」「おやすみなさい」などの、中国語の朝晩の挨拶を紹介します。
おはようございます
朝の時間帯に使える敬意を込めた中国語の挨拶は、
となります。
この挨拶には、“您”という敬意のこもった第2人称が使われていますから、目上の人への「おはようございます」です。一人のお客様に対してはこの表現を使います。
おはよう
中国語で一般的な「おはよう」は、
のように言います。対等の関係である相手に使います。
複数形の「おはよう」
複数の相手に対して中国語で「おはよう」と言うときは、以下のようになります。
親しみを込めた朝の挨拶
より親しみを込めて「おはよう」を表現したいときは、
のように言います。
語気助詞の“啊”がついて親しみのこもった「おはようございます」です。相手が目上でも失礼にはなりません。
省略形の朝の挨拶
シンプルな「おはよう」の表現として、
これだけでも「おはよう」という挨拶になります。ただし目上の人には避けた方がいいでしょう。
親しみを込めた省略形の朝の挨拶
先ほどの短い挨拶には親しみを込めることもできます。
語気助詞の“啊”がつくと親しみのこもった「おはよう」になります。
社長などに対する敬意を込めた朝の挨拶
社長などに対して中国語で「おはようございます」と言うときには、以下のような言い回しもできます。
“总”は社長か技師長に対する敬称ですから、うしろに“早”をつけるだけで敬意のこもった「おはようございます」になります。目上の人に敬意をこめて「おはようございます」と言いたい時は“您”を使うか、このように職称を頭に持ってくるといいでしょう。
家族間で使う朝の挨拶
中国人は家族どうしでは「おはよう」は言いません。もし言うなら「起きたのかい」という言葉が家族間の「おはよう」になるでしょう。中国人と家族的な関係になったら「おはよう」はこれを使ったりします。またそう呼ばれた時の返事は“起来了”(起きたよ)と同じ言葉を繰り返します。
アナウンサーなどが使う朝の挨拶
よく中国のニュース番組の冒頭などに出てくる挨拶表現です。普通の会話では使われません。
ニュース番組などで使う午後の挨拶
これも「グッドアフタヌーン」の中国語訳という感じの挨拶語で、ニュース番組や飛行機の機長からの挨拶などに使われるようです。普通の会話には出てきません。
ニュース番組などで使う「こんばんは」
こちらも「グッドイーブニング」に相当する挨拶語でニュース番組の冒頭に登場します。普通の中国語の会話には出てきません。
電話で使う寝る前の挨拶
この表現は、夜寝る前の電話を切る時などによく使われます。家族間の寝る前の挨拶などには普通使われません。
※中国語で「おはよう」「こんばんは」「おやすみなさい」などの朝晩の挨拶表現については、「中国語で「おはよう」「こんばんは」「おやすみなさい」」のページでも取り上げています。
中国語の「感謝と返答の挨拶」
「ありがとう」「どういたしまして」などの、中国語の感謝と返答の挨拶を紹介します。
一般的な「ありがとう」
中国語の感謝の挨拶の定番です。4声と軽声の組み合わせで発音しましょう。またiの音をはっきりと。「シェシェ」ではなく「シエシエ」です。
二人称を用いた「ありがとう」
単独の相手に感謝を伝える時は2人称の你を入れて言うこともできます。
感謝の思いを強調する表現
副詞の“太”を入れて謝意を強調することもできます。文末に“了”を入れます。同じ程度副詞の“很”や“非常”はこの構文では使えません。
アナウンスで使われる感謝の言葉
この表現は、よく飛行機内でアナウンスの最後に使われます。中国のデパートなどで注意事項を呼びかけた時の最後にも使われています。
感謝されたときの返答の挨拶
“谢谢”と言われた後の「どういたしまして」には以下いろいろな言い方があります。“不用谢”は「感謝するに及ばない」という意味の「どういたしまして」です。
どういたしまして
「感謝しない」という意味ですが、“不用谢”(感謝するには及ばない)の意味で使われています。
遠慮はいりません
「遠慮しない」という意味ですが「遠慮するには及ばない」という意味で使われています。
遠慮しないで
「遠慮するな」という意味の表現です。
話し言葉的な「どういたしまして」
「どうってことはない」という意味です。とても話し言葉的ですので目上の人には避けた方がいいでしょう。
※中国語で「ありがとう」などの感謝の表現や、簡単に感謝を口にしない中国文化などについては、「中国語で「ありがとう」」のページでより詳しく紹介しています。
※中国語で「どういたしまして」「いえいえ」などの感謝に対する返答の表現については、「中国語で「どういたしまして」」のページでも取り上げています。
中国語の「様々な場面のお祝いの挨拶」
中国語のお祝いの挨拶には、大きく分けて以下の3パターンがあります。
1. 実現したことへの祝福「おめでとう!」
2. これから実現することへの祈り「~でありますように」
3. 実現したことでもこれから実現することでも両方に使える「おめでとう」
1.のタイプの挨拶を14個紹介した後、2.のタイプを8個、3.のタイプを3個紹介していきます。
※ここからは、実現したことに対するお祝いの挨拶です。
最も一般的な「おめでとう」
この挨拶は、何かが実現したことを知って祝福する「おめでとう」で、最も一般的です。
複数の相手に対する「おめでとう」-1
複数の相手を祝福する時の、中国語の「おめでとう」です。
複数の相手に対する「おめでとう」-2
こちらも複数の相手を祝う時の「おめでとう」です。
成功に対する祝福の言葉
この表現は、成功した相手を祝福する時の「おめでとう」です。
大学合格を祝う挨拶
入りたかった大学に合格した人を祝福する「おめでとう」です。
大学卒業を祝う挨拶
大学を卒業した相手への祝福の「おめでとう」です。大学卒業はかならず“大学毕业”と言い、“毕业大学”とはなりません。“毕业”という単語が「動詞+目的語」という構造になっているので後ろにさらに目的語を取ることができないのです。
就職祝いの挨拶の言葉
就職が決まった人への「おめでとう」です。
入りたかった会社に就職できた人への「おめでとう」
入りたかった会社に就職が決まった人への「おめでとう」は、このような言い回しが使えます。
再就職を祝う表現
こちらは再就職が決まった人への「おめでとう」です。
親しみを込めた「おめでとう」
同じ「おめでとう」でも“祝贺”以外に“恭喜”と言う言い方があります。意味は同じ、後ろに長い目的語が取れる構造も同じです。
ニュアンスの違いとしては“祝贺”はやや正式な感じ、改まった感じで、“恭喜”の方は親しみ、身内感のある「おめでとう」です。親しい人に伝える時、または親しみのこもった言葉かけをしたい場合は“祝贺”より“恭喜”の方がいいでしょう。
“恭喜”は後ろに目的語を伴わない場合は重ねて言います。
親しみを込めた「おめでとう」のもう一つの表現
この表現のように、“恭喜”は後ろに第2人称を取ることもできます。この場合“恭喜”は重ねません。
出産を祝う挨拶
出産祝いのような場合は、“祝贺”も使えますが“恭喜”を使った方が親しみが出ます。
冗談めかした言い回しに合う「おめでとう」
こういうジョークのような言い回しには“恭喜”の方が合います。
就職を祝う挨拶の追加説明
就職祝いのようなケースも、“祝贺”・“恭喜”どちらも使えます。
※以上が実現したことに対するお祝いのあいさつでした。
ここからは、これからの実現を祈るタイプの挨拶です。
年末の挨拶
これは新年が来る前の言葉です。年末によく日本人が口にする祝福の挨拶「どうぞ良いお年を」の中国語はこれがぴったりです。
「稼げますように」という言葉による年末の挨拶
「たんまりもうけてください」も「良いお年を」の意味で使えますが、一般には商売・ビジネスをしている人向けの中国語の挨拶です。学者や先生などお金儲けとはあまり縁のない人には使わない方がいいでしょう。
旅人への祝福の言葉-1
これから旅路に向かう人に向けた祝福の言葉ですが、目的地から家路に向かう際にも使えます。
旅人への祝福の言葉-2
こちらも同じ旅先に向かう人、旅先から家路に向かう人どちらにも使える祝福の挨拶です。
幸せを祈る言葉-1
これから幸せになろうという人に向けた祝福の言葉です。
幸せを祈る言葉-2
上記の挨拶には“快楽”という字が使われていますが、これは「快楽」という意味ではなく「幸せ」という意味です。
健康を祈る挨拶
“祝你健康”と書いても同じ意味になりますが、“祝你”の後ろは4文字にした方が座りがよくなります。
病気療養中の人への祈りの言葉
病気療養中の人への祈りの言葉です。
※以上がこれからの実現を祈るタイプの挨拶でした。
ここからは、「実現したこと」でも「これから実現すること」でも両方に使える「おめでとう」です。
誕生日の挨拶
“祝”という言葉があれば祈りとしての「おめでとう」、つまりまだ起きてない段階での祝福になりますが、これは例外です。一般には誕生日当日、つまり祝福すべき事柄が実現した時に相手に伝える祝福の言葉です。
新年の前後で使える挨拶-1
この新年のあいさつは新年が来る前、来た後どちらでも使えます。
新年の前後で使える挨拶-2
これは新年を迎えた後に言う言葉ですが、年賀状などには「良いお年を(迎えてください)」の意味でも使えます。
※中国語で様々な場面の「おめでとう」などの祝福の表現については、「中国語で「おめでとう」」のページでも詳しく紹介しています。
中国語の「自己紹介の場面でよく使う挨拶」
中国語で自己紹介をする時に使う挨拶を紹介します。
※中国語での自己紹介については、「中国語で自己紹介」のページでより詳しく説明してあります。
大勢の前での自己紹介の挨拶
大勢の前で中国語で自己紹介をする時には、以下のような挨拶から入るのが自然です。
多くの人の前で挨拶する時、一般にこの言葉を使います。
名前の名乗り方
自分の名前を中国語で説明するときは、たとえば以下のような言い回しになります。
姓を言う時の動詞は“姓”、下の名前、またはフルネームを言う時は“叫”を使います。
自己紹介で年齢を言う
中国語の自己紹介で年齢を伝える時は、上記のような表現を使います。この文では後ろに“了”がついていますが、これはどのテンス(時制)でも、つまり「今年23になる」「今23だ」「今年23になった」のいずれの場合もこの“了”がつきます。
※年齢の数字の表現についてですが、中国語での数字の読み方については、「中国語の数字の読み方・指による表現・縁起のいい数字」のページで詳しく説明してあります。
自己紹介で自分の干支を言う
干支は日中で基本的に同じです。(※中国の干支は猪の代わりに豚。詳しくは「中国の干支と十二支」のページで紹介しています。)そのため、干支の話は中国語で自己紹介をする時などに使うことができます。星座はあまり使いません。血液型については、中国人は自分の血液型を知らない人も多く、血液型と性格を結びつけて盛り上がることもありませんので避けた方がいいでしょう。
中国語で「よろしくお願いします」
よろしくお願いします-1
よろしくお願いします-2
上記の2つの挨拶は最後の部分が違います。“指教”は「教える」という意味で、“关照”は「世話をする」という意味になります。どちらの挨拶も「どうぞよろしく」という時に使い、どちらを使ってもかまいません。
ただ中国人は、「これから本当にお世話になる時だけ」この言葉を用い、特にそうしたことがない場合は使いませんので、日本人が習慣として深く考えずにこの言葉を用いた場合、「何のお世話を頼まれたのだろう?」と中国人に不可解な思いをさせることもあり得ます。最近は日本人が口癖のように「どうぞよろしく」を使うということが中国で広く知られるようになりましたので(中国人はこれを聞いて不愉快になることはありません)使ってしまっても「ああやっぱり日本人だ」と喜んでくれるかもしれませんが……。
中国語の「食事の席での挨拶」
「いただきます」「ごちそうさま」「どうぞ召し上がれ」などの、中国語による食事の挨拶について紹介していきます。
食事を作った人が使う挨拶-1
食事を作った人が、食事の前の挨拶として呼びかけたいときなどは、以下のような表現を使います。
食事を作った人が、「ご飯ですよ」という時この言葉を使います。
食事を作った人が使う挨拶-2
こちらの表現は「ご飯ができた」という意味の「ご飯ですよ」。
食事を作った人が使う挨拶-3
これも「ご飯ですよ」という意味の挨拶です。
いただきます
日本人が食事前に必ず言う「いただきます」を訳す場合この言葉で訳すといいでしょう。「食事を始める」という意味です。ただし中国に食事前に「いただきます」と言う習慣はありません。
お客さんに料理を勧める時の挨拶
食事の際に、お客さんに料理を勧めるときの中国語の挨拶は、
のような表現があります。
“多”は「たくさん」という意味で、“点”は「少し」を意味します。つまり上の表現は、「今より少し多く食べてください」という意味です。
料理を勧められた時の返答
上のような表現で料理を勧められたとき、
のように返答をします。
“客气”は「客の気分になる → 遠慮する」、“不客气”は「遠慮しない」。料理を勧められた時に使うフレーズです。
もう食べられないという表現
料理を勧められたものの、もうお腹いっぱいで食べられないというようなときは、以下のような表現を使います。
“吃饱”は「動詞+結果補語」構造のフレーズで、「食べた結果お腹がいっぱいになった」という意味です。
熱いうちに食べてください
“趁”は介詞で「~のうちに」「~に乗じて」。中国料理はアツアツを大事にします。冷めたものは美味しい料理のうちに入りません。また冷めたものは胃に悪いという意識もあります。油を多く使うからでしょうね。日本で中国人を接待する場合も料理の基本はこの「熱さ・あたたかさ」です。そして料理が冷めないうちに食べてもらうのですが、その時に使う挨拶です。
おいしそう
日本人、特に女性がよく使う「おいしそう!」という言葉。中国語に訳すのはなかなか難しいです。ここにあげた言葉も使えますが、これは匂いが漂ってくるものにしか使えません。つまりアツアツで湯気が立ち、それとともに良い匂いがしてくるものに限られます。中国人にもてなされて「おいしそう!」と言いたい時、料理からいい匂いがしてきたらこの表現を使ってください。
温かくない食べ物に使う「おいしそう」
アツアツでないものでも日本語の「おいしそう」は使えます。たとえばカラフルなアイスクリーム。こうしたものに使う中国語の「おいしそう」は、この言葉を使います。「なんとも人を誘う、ひきつける」という意味です。冷たいデザートをご馳走になった時(中国人は食後に冷たいデザートを食べるという習慣はありません。これも胃腸を痛めるからです。ただし最近は食のグローバル化が進んでいますのでこうした場合もあり得ます)「おいしそう」と言いたかったらこれを使います。
ごちそうさまでした
お客に招かれて「ごちそうさまでした」と中国語で言いたい時は、この言葉を使います。「おもてなしありがとうございました」という意味ですがやや書き言葉的で、お礼状などに使うといいでしょう。
料理がおいしかったことを伝える挨拶
「ごちそうさまでした」をもっと具体的に言っている言葉で、今日いただいた料理が本当においしかった、という意味です。話ことばに使えます。
料理をほめる表現
手料理をごちそうになった時に使う言葉です。“手艺”は「職人の腕前」を言う言葉で、手料理にも使います。中国人は料理を作り食べるということを本当に愛している民族で、男性でも料理のうまい人がたくさんいます。必要に迫られてやっているというより、本当に料理が好きという人が多いのです。こういう人をほめたたえる言葉です。
※「いただきます」「ごちそうさま」などの食事の挨拶の中国語については、「中国語で「いただきます」「ごちそうさま」」のページでより詳しく説明してあります。
中国語の「別れの挨拶・出かける時の挨拶」
中国語による「さようなら」などの別れの挨拶と「行ってきます」などの一時的な別れの挨拶について紹介していきます。
一般的な「さようなら」
最も一般的な中国語の「さようなら」は、
です。
よく知られた中国の別れのあいさつです。漢字の意味は「また会いましょう」ですから、別れの悲しみは漂わない言葉です。ただ二度と会えない場面で使えばもちろん悲しみを伴います。
「さようなら」という意味以外に「行ってまいります」「行ってきます」という短時間の別れにも使えます。会社に行く夫が妻にこの言葉を使うことはありませんが、学校の校門まで送られた子供が(中国では子供だけで通学することはありません)お父さんやお母さんに「行ってきまーす」という時によく使います。
バイバイ
最近英語から入った言葉です。大人でも使えますが、正式な場では使いづらい挨拶です。この表現は、子供の「行ってきます」にも使います。
バーイ
こちらも同じく英語から入った表現です。上記の“拜拜”と同じように使います。
短時間の別れにも長時間の別れにも使える挨拶
この表現は、短期間の別れ「行ってきます」にも、それよりは長い時間の別れ「さようなら」にも使えます。
お先に失礼します
この挨拶は、「お先にここを離れます」という時に使います。たとえば会社の同僚に「お先に家に帰ります」というような場面で使います。
お先に(向かいます)
この表現は、同じ「お先に」でも「お先に目的地に向かいます」という意味で使います。たとえば会社の同僚に「先に会議室に行きます」というような場面で使います。
気をつけてね
別れる時「気をつけてね」という意味で使う中国語の挨拶です。また、商店で買い物をしたような時、店の人がお客さんにこういう言葉をかけてくれることもあります。
待ち合わせの挨拶
人と待ち合わせをする時に使う表現です。「会うまでその場にいるからね」という意味です。親しい人どうしで使い、目上の人には使いません。
またいつか
「後に会うこともあるでしょう」という意味です。
亡くなった人への別れの言葉
こちらは亡くなった人にかける悲痛な別れの言葉です。
※中国語による「さようなら」「行ってきます」などの長期間もしくは一時的な別れの挨拶については、「中国語で「さようなら」「行ってきます」」のページでより詳しく説明してあります。
中国語で「手紙を書くときに使う挨拶」
中国語で手紙を書くときに使われる挨拶について紹介します。
※中国語での手紙の書き方・挨拶表現・例文集については、「中国語で手紙の書き方・例文集」のページでより詳しく説明してあります。
手紙の返信の挨拶
こちらはごく普通の、話し言葉でも使える表現です。
手紙の返信の挨拶(返事が遅くなったとき)
こちらも話し言葉としても使える平易な表現です。
敬具-1
敬具という意味ですが、手紙になるとよく使われます。
敬具-2
こちらも日本語にすれば敬具に当たります。中国語の手紙ではよく使われます。
手紙の文末に書く挨拶の言葉-1
日本では手紙に敬具などもう入れない人が多いでしょうが、中国語の手紙ではこれらの挨拶表現を使うことが多いです。これは書き言葉を使うということから来るのでしょう。
手紙の文末に書く挨拶の言葉-2
こちらも同様、意味としては敬具ですが、中国語の手紙ではわりによく使われる表現です。
中国語で「メールを書くときに使う挨拶」
中国語のメールでよく使われる表現について紹介します。
※中国語でのメールの書き方・例文集については、「中国語でメールの書き方」のページでより詳しく説明してあります。
メールの件名によく使われる表現-1
中国語のメールの件名に使われる表現です。
メールの件名によく使われる表現-2
こちらもメールの件名に使われる表現です。
メールの本文の最後に使う挨拶
これはやや書き言葉的な表現です。メールも手紙と同じで、文字が書かれていますのでやや書き言葉的になります。
中国語で「電話で話すときに使う挨拶」
中国語の電話でよく使われる表現について紹介します。
※中国語で電話をする時の表現などについては、「中国語での電話の表現集」のページでより詳しく説明してあります。
もしもし
日本語の電話であれば、最初に「もしもし」と挨拶をすることが多いですが、中国語にも同じような挨拶があります。
日本語の「もしもし」と同じような使い方をします。
電話で名前をたずねる表現
中国語で相手の名前を聞く時の言い方です。
~さんはいらっしゃいますか?
電話をしたい相手がいるかどうかをこの言い方で聞きます。
電話を掛けたときの相手の都合を尋ねる表現
日本人は電話をする時このように聞くのが普通ですが、中国人は基本気にしません。ただもし日本人のこの習慣を中国語にするならこのような中国語になります。
呼び出してもらうときの表現
この表現は、電話口の人に、話したい相手を呼び出してもらう時に使います。
中国語で「お元気ですか?」
近況をたずねる挨拶
日本語の挨拶でも、久しぶりに人にあった時や手紙を出すときなど、「お元気にしていますか?」などと言います。このような挨拶を中国語で言いたいときには、
というフレーズが使えます。
手紙でもメールでも話し言葉でも使えます。
相手の家族全員に対する「お元気ですか」
挨拶をする相手個人ではなく、相手の家族全員に対して中国語で「お元気ですか?」と言いたいようなときには、以下のような表現になります。
相手の家族の安否を聞きたい時使います。
中国語で「お久しぶりです」
お久しぶりです-1
久しぶりにあった人に中国語で挨拶をするには、下記のような表現が使えます。
長い間会わなかったという意味です。
お久しぶりです-2
同じような表現に、以下のフレーズがあります。
長い間会わなかったという意味です。“好久没见”と“好久不见”の違いですが、“好久没见”の方がやや丁寧な表現になります。
中国語の「謝罪の挨拶」
中国語の「ごめんなさい」などの謝罪の挨拶・表現について紹介します。
標準的な「ごめんなさい」
中国語の一般的な謝罪の表現は、
です。
謝罪の定番です。あやまる時はこれを使いましょう。
強めの謝罪の言葉
ただのごめんなさいでは足りないなという時はこちらの表現を使います。
丁寧な謝罪の言葉-1
ただのごめんなさいでは足りない、かつより丁寧にあやまりたい時はこれを使います。
丁寧な謝罪の言葉-2
この表現も、ただのごめんなさいでは足りない、かつより丁寧にあやまりたい時に使います。
すみません
日本語の「すみません」は色々な使い方ができますが、中国語にも似たような言葉があります。
この表現は、間違ったことをして「ごめんなさい」ではなく、ちょっとした不手際でカッコ悪いことをしてしまった、お恥ずかしい、面目ないという感じの「すみません」です。好意を受けることなんてしてあげていないのにこんな好意を受けた、なんとも申し訳ない「すみません」でもあります。つまり失礼なことをした時も、人から好意を受けた時も使える言葉で、日本語の「すみません」に似ています。
(ご迷惑をおかけして)すみません
相手に迷惑をかけた時の「すみません」です。これから迷惑をかける時も「すみませんが…」「申し訳ありませんが…」と前置きとして使うこともできます。その時は“麻烦您”…と言います。
多めに見てください
多めに見てください、という意味の言葉ですが、一般に書き言葉です。
謝罪の最後に使う表現
「ごめんなさい」ではなくて「どうかおゆるしください」と一歩踏み込んだ言い方です。最初に“对不起”(ごめんなさい)と言って、それから事ここに至った諸事情を述べ、最後にこれを使うというのが一般的です。
書き言葉の謝罪の挨拶
手紙などで使うおわびの言葉です。
※中国語で「ごめんなさい」「すみません」などの表現については、「中国語で「ごめんなさい」「すみません」などの謝罪の表現」のページでより詳しく説明してあります。
中国語の「ビジネスの挨拶」
名刺を渡すときの中国語の挨拶や、社名・部署名などを名乗るときの表現など、ビジネスの場で使われる中国語の挨拶について紹介していきます。
名刺を渡すときの挨拶
名刺を渡す時にはこう言います。
名前を名乗るときの挨拶
中国語で名前を名乗るときは、以下のように言います。
我姓田中,名字叫田中太郎(苗字は田中、フルネームを田中太郎と申します)と言ってもかまいません。最初からフルネームで言うと、日本人の名前の場合どこまでが姓でどこからが名前かわからなかったりするので、姓と名前を分けて言ってあげた方が親切です。
社名を名乗る-1
中国語で挨拶をする時に、自分の会社名を名乗るには、
というように表現します。~会社の「~」の部分を便宜的に「太陽」という名前にしています。
社名を名乗る-2
中国語で社名を伝える時の別の言い回しとしては、
というようなものがあります。「**会社の社員」は「**会社で働いている」とも言えます。
部署名を名乗る
社名に続いて部署名を名乗るときは、以下のようになります。
“课 kè”(課)という中国語もありますが、一般にこれは授業を意味します。会社の「~課」を中国語に訳すと、“科”になります。
「初めまして」の代わりの自然な表現
「初めまして」はしばしば“初次见面 chū cì jiànmiàn”(初めてお目にかかります)と訳されますが、これは日本語の挨拶を中国語に直訳したもので、中国にこうした挨拶があるわけではありません。日本人が「初めまして」と言いたい時は“你好”・“您好”・“大家好”などと言っておけばいいのです。
「お疲れ様」の中国語訳について
日本人がよく言う「お疲れ様!」「お疲れ!」を訳せばこの中国語になりますが、これは本当に疲れ果てたような場面で使います。バイト先などで使う軽いノリの「お疲れ!」にはふさわしくありません。帰り際の「じゃお疲れ!」は“再见!”(またね)などと言っておけばいいでしょう。
休みを取りたいときの表現
休みを取りたい時の言葉です。“请假”が「休みを取る」という意味です。“可以吗?”は非常に丁寧な表現になります。
早退したいときの表現
“提前”は(予定などを)繰り上げるという意味です。早引きしたい時に使います。
体調不良で早退したいときの表現
体調が悪く早引きしたい時はこの表現を使います。“请假”は「動詞+目的語」構造の熟語で、“一下”(ちょっと)という数量表現は間に割って入ります。
遅刻の謝罪の表現
遅刻した時のおわびの表現です。
電車の遅延で遅刻するときの表現
電車遅延で遅刻した時の表現です。“误点”は「定刻に遅れる」という意味で“晚点”とも言います。
会議を始める時の挨拶
会議を始める時の中国語の挨拶です。
会議終了の挨拶
会議終了の挨拶です。
中国語の「挨拶で使いやすい天気の話題」
挨拶に天気の話はつきものです。とりあえず共通の話題として間をもたせることができます。
※中国語での天気に関する表現・例文については、「中国の天気予報で学ぶ『中国語の天気の表現』」のページでより詳しく説明してあります。
天気がいいときの挨拶
お天気がとても良い時の表現です。“真”は程度副詞で「本当に」という意味です。自分の実体験にしか使えません。「こちらは雨ですが関西はとても良いお天気だそうです」というような伝聞表現には使えません。伝聞表現で程度を強調したい時は“非常 fēncháng”を使います。“啊”は語気助詞で全体に文が柔らかくなります。
雨が降ってきたときの挨拶
お天気を期待した日に雨が降ってきた時に使う表現です。
暑い日の挨拶
暑い日に話しかけるとしたらこんな表現になります。中国語の「暑い」はお湯の温度などと同じ“热”を使います。
天気に関する挨拶への返答-1
「暑いですね」などと話をふられた時の応答表現の定番です。
寒い日の挨拶
本当に寒い日に使う表現です。“可”は自分の実体験にのみ使える程度副詞「とても」です。こう言っている人が感じている寒さが伝わってくる表現です。
天気に関する挨拶への返答-2
「寒いねえ」などと話をふられた人の応答表現の一つです。
中国語の「季節・時候の挨拶」
日本語には季節・時候の挨拶が多くありますが、中国語の季節・時候の挨拶は主に春節で使われるくらいで、それ以外の時期はあまり季節に応じた言い回しを使いません。以下では春節で使う中国語の挨拶を紹介します。
※参考:春節については「春節」のページでより詳しく紹介しています。
新年の挨拶-1
中国語の新年の挨拶です。西暦での正月の挨拶にも使えますが、一般に春節の方を盛大に祝います。
新年の挨拶-2
こちらも主に春節の時に使われる中国語の挨拶です。
新年の挨拶-3
春節の挨拶で相手が楽しい春節を過ごせるよう祈る言葉です。
中国語の「旅行関連の挨拶」
中国語による旅行者に対する挨拶を紹介します。
旅行者への挨拶-1
旅行者に対して中国語で挨拶をしたいときには、以下のような表現が使えます。
これから旅に出る人、旅先から帰る人に旅の無事を祈る言葉です。
旅行者への挨拶-2
こちらも同じ、これから旅に出る人、旅先から帰る人に旅の無事を祈る言葉です。
アナウンスでよく使われる旅行者への挨拶
これは列車のアナウンスでよく使われる言葉です。会話の中ではあまり使われません。また旅に行く人には使えますが、旅先から家に帰る人には使えません。
中国語の「歓迎の挨拶」
中国語の歓迎のあいさつは、公的なものやビジネス的なものか、あるいは個人的なものかで異なります。
※中国語での「ようこそ」「いらっしゃいませ」などの歓迎の表現については、「中国語で「ようこそ」「いらっしゃいませ」などの歓迎の表現集」のページでより詳しく説明してあります。
公的・ビジネス的な「ようこそ」-1
代表団などが相手国の空港や歓迎宴の場に着いた時に受ける挨拶の言葉としては、
があります。この挨拶は一般家庭に招かれた時、招いた時は基本使いません。
公的・ビジネス的な「ようこそ」-2
これも公的な団体などが空港や歓迎宴の場に着いた時の挨拶、あるいは歓迎の垂れ幕などの標語です。
お店屋さんが使う「いらっしゃいませ」
こちらは商店、デパートなどが呼びかける挨拶です。
家庭で使う歓迎の挨拶
中国語では、一般家庭の歓迎の挨拶語は特に決まっていませんが、たとえばこのような挨拶で迎えます。
中国語の「応援の挨拶・励ましの言葉」
中国語の応援の挨拶・表現を紹介します。
※中国語での「頑張って」などの応援の表現については、「中国語で「頑張れ」などの応援と励ましの表現集」のページでより詳しく説明してあります。
応援の言葉
中国語で「がんばって」と言えばこの言葉ですが、日本語の「がんばって」のように幅広くは使えません。マラソンなど競技の応援や、これから試験を受けに行く人など、闘志みなぎる人にぴったりの応援の言葉です。
励ましの言葉
災害に遭った人、辛い経験の渦中にいる人に向けて「倒れてしまわないでね。がんばってね」と応援する言葉です。これを“加油”にすると違和感が出ます。
応援されたときの返答の表現
「がんばって」と言われた時の応答表現の一つです。「私はきっとやれるはず」という意味です。
一緒に頑張ろう
友人といっしょに競技や試験など何かにチャレンジする時に使う表現です。
一緒に頑張ろう(努力が必要な場面)
努力が必要な場面で「いっしょにがんばろう」と言う時に使う表現です。この場合“加油”と同じように使えます。
頑張ります
信念を持って頑張る時に使います。簡単にはあきらめない気迫が伝わる表現です。
中国語の「お見舞いの挨拶・お悔やみの言葉」
中国語のお見舞いの言葉・お悔やみの言葉を紹介します。
お見舞いの挨拶
お見舞いカードなどに書くとよい言葉です。入院している友人を見舞い、帰るまぎわに伝えてもいいでしょう。
お悔やみの挨拶
遺族にかける言葉です。書き言葉ではありません。悲しみの中に落ち込まないようにという励ましを持ったお悔やみの言葉です。
握手やお辞儀など、挨拶のしぐさについて
中国での握手やお辞儀などの身振り・手振りによる挨拶表現について紹介します。
※中国での握手・お辞儀・拱手などの挨拶のしぐさについては、「中国の挨拶のジェスチャー」のページでより詳しく説明してあります。
握手について
握手のことを中国語で、
と言います。
中国人が正式に挨拶する時それに伴うジェスチャーは握手です。お辞儀ではありません。
お辞儀について
お辞儀のことを中国語で、
と言います。
中国にも「お辞儀」という仕草はもちろんありますが、これは挨拶に伴う仕草ではなく、重い礼です。先祖や親などにもお辞儀をします。一般に3回繰り返します。
こぶしを包み込むしぐさについて
こぶしを包み込むしぐさのことを中国語で、
と言います。
ビジネスの場や親戚、友人間では挨拶または感謝の意を表す際、片手をこぶしにして、もう片方の手のひらで包み、かるく上下させる挨拶、拱手の礼をすることもあります。
友達同士での挨拶について
中国語では、友人どうしではあらたまった挨拶はしません。“你好”、“你早” など型にはまった挨拶はやや距離のある人に使うのです。最初会った時から具体的な会話に入るのが一般的です。
中国語の「挨拶で使う相手の呼び方」
中国語の挨拶の中で相手の名前を呼ぶときの敬称や、名前を使わない呼称などについて紹介します。
※中国語での「~さん」「~様」などの敬称や呼びかけの表現については、「中国語で「~さん」などの敬称・呼称」のページでより詳しく説明してあります。
(男性に対する)~さん
挨拶の中で男性に「~さん」と呼びかけたい時この敬称を使います。「先生」という意味ではありません。男性であるならば年齢にかかわらず使えます。もちろん子供には使えません。
(女性に対する)~さん
挨拶の中で女性に「~さん」と呼びかけたい時この敬称を使います。若い女性にも使えますが、一般に30代以上の方に使うのが無難でしょう。年齢で変わる敬称なので、女性に対しては “怎么 称呼 您 好 呢? Zěnme chēnghū nín hǎo ne?”(どうお呼びしたらいいですか)と一言聞くといいでしょう。
またこの「先生」と「女士」はパーティなどで「ご列席のみなさん」と挨拶を始める時も使えます。その時は“女士 们、先生 们 nǚshìmén、xiānshengmén”(女性のみなさん、男性のみなさん)と言います。英語の「レディス エンド ジェントルメン」の訳です。
(若い女性に対する)~さん
挨拶の中で、明らかにまだ20代の若い女性を呼ぶ際使います。ただこの言葉は場合によるといかがわしいニュアンスも持つので、こう呼ばれることを嫌がる女性もいます。やはり女性に対しては年齢にかかわらず“怎么 称呼 您 好 呢? Zěnme chēnghū nín hǎo ne?”(どうお呼びしたらいいですか)と聞くといいでしょう。
~先生
「先生」を意味します。名前の後ろにつけて“~老师”(~先生)と呼びかけることもできます。
学校の先生をしている人への挨拶の冒頭で使うことができます。日本でも「先生」と呼ばれる職種は多いですが、「~さん」という便利な呼称のない中国ではわりに広く使われます。年配の女性に“怎么 称呼 您 好 呢? Zěnme chēnghū nín hǎo ne?”(どうお呼びしたらいいですか)と聞くと、学校の先生でないにもかかわらずこの呼称を指定されたりします。
労働者に対する呼びかけの言葉
この表現は、ブルーカラー系の職種の人への呼びかけに使います。たとえばタクシーの運転手さんに対してはこの呼称で呼びかけます。この呼称も広く使われ、女性に対しても使えます。
店の経営者に対する呼びかけの言葉
店の経営者などに呼びかける時使う中国語の呼称です。
社長などに対する呼びかけの言葉
この表現は、総経理や技師長などを呼ぶ時、姓の後ろにつけます。単独では使いません。
中国語の挨拶での敬語表現について
中国語の挨拶での敬語は基本的に、“您”だけです。これも複数になると“你们”となり、敬意は消えます。地位の高い人への敬語としては職称を呼ぶことで表します。“李 总 Lǐ zǒng”(李社長)、“科长 kēzhǎng”(課長)、“警官 jǐngguān”(お巡りさん)など。