“萌萌哒” 「萌え」が中国語になって大流行!
日本語の「萌え」が若者言葉にとどまっているのに対し、中国語の“萌萌哒”は年齢を問わず幅広く広がっています。
この20年経済が拡大し、社会が大きく変化した中国では新語もまた続々と現れています。ところが日本ではこれらの新語を紹介しようという動きが見えません。以前はいくつかの出版社から新語辞典が出されていたのですが、それから約20年、新しい新語辞典が出そうだという声はどこからも聞こえてきません。近年の日中関係の悪化を受け、中国語学習者の伸び悩み、出版不況…などの悪条件が重なり、コストがかかるわりに長期の売り上げが見込めない新語辞典はどの出版社も出したくても出せない状況にあるのでしょう。
けれどもそうした状況をよそに中国語の新語はあふれるように生まれ、中国語学習者はネットを読んでも意味不明な新語に悩まされます。この状況は外国人だけではなく、中国人であってもなかなかついていけないかもしれません。日本でカタカナ新語が続々生まれ、意味がわかりにくくなっているのとよく似ています。
こうした新語がすぐ死語化するならさほど気にしなくてもいいのですが、中にはしぶとく生き残り、そこから派生語まで生まれている生命力の強い新語もあります。たとえば日本からの外来種「萌」がその一つです。日本から伝わったとはいえ、意味や使い方も少し違います。このような新語はやはり知っておく必要があります。そこでこのコーナーではこうした新語を言葉だけでなく、その社会的背景も含めてご紹介したいと思います。読んで楽しい新語・知って役に立つ新語のコーナーです。