中国語で「長さ・重さ」などの単位の表現

中国語で「長さ・重さ」などの単位の表現

このページでは、長さ・重さ・面積・体積など、単位に関する中国語をご紹介します。日本語でいう「メートル」「グラム」「リットル」は中国語ではどう言うのでしょうか?日本語では外国語をそのまま日本語の発音体系で読んでいますが、中国語もそうなのでしょうか?

中国語の長さ・距離の単位

長さの単位に関する中国語表現です。

中国語の長さ・距離の単位
日本語中国語ピンイン発音
キロメートル千米qiānmǐ
キロメートル公里gōnglǐ
メートル
センチメートル厘米límǐ
ミリメートル毫米háomǐ
インチ英寸yīngcùn
フィート英尺yīngchǐ
ヤード
マイルmài

長さの「里」という単位は日中で距離が違います。日本の「里」が約3.9キロメートルなのに対して、中国の「里」は500メートルです。

「里」などの昔の単位については下の方の「中国の伝統的な単位」でまとめてあります。

中国語の重さ・質量の単位

重さの単位に関する中国語表現です。

中国語の重さ・質量の単位
日本語中国語ピンイン発音
キログラム千克qiānkè
キログラム公斤gōngjīn
グラム
トンdūn
ポンドbàng / páng

中国語の面積の単位

面積の単位に関する中国語表現です。

中国語の面積の単位
日本語中国語ピンイン発音
平方メートル平方米píng fāng mǐ
アール公亩gōng mǔ
ヘクタール公顷gōngqǐng

中国語の体積・容量の単位

体積・容量の単位に関する中国語表現です。

中国語の体積・容量の単位
日本語中国語ピンイン発音
立方メートル立方米lìfāngmǐ
リットル公升gōngshēng
デシリットル分升fēnshēng
ミリリットル毫升háoshēng
ガロン加仑jiālún

中国語の時間の単位

時間の単位に関する中国語表現です。

中国語の時間の単位
日本語中国語ピンイン発音
nián
tiān
時間小时xiǎoshí
時間钟头zhōngtóu
時間钟点zhōngdiǎn
15分
fēn
miǎo

「刻」という単位は日中で重さが違います。日本の「刻」が2時間なのに対して、中国の「刻」は15分です。

※中国語による時間・時点・時量の表現や、時間に関する例文、時計の読み方などについては、「時間に関する中国語」のページで詳しく紹介しています。

中国語の電流・電圧・電力の単位

電気関連の単位に関する中国語表現です。

中国語の電流・電圧・電力の単位
日本語中国語ピンイン発音
アンペア安培ānpéi
ボルト伏特fútè
ワット瓦特wǎtè

中国の伝統的な単位

中国では、1949年の新中国成立まで「寸」や「尺」など伝統的な単位を使っていました。民間では市場などで今なおこうした単位が使われています。また体重などもこの昔ながらの単位で言うことが多いです。

長さの単位

中国語による昔の長さの単位の表現と、日中での昔の単位の違いを紹介します。

昔の単位「寸」
単位
ピンインcùn
発音
日本語寸(すん)
意味中国の“1寸”は約3.3センチメートル。
日本との違い日本の「1寸」は約3センチメートル。
昔の単位「尺」
単位
ピンインchǐ
発音
日本語尺(しゃく)
意味中国の“1尺”は約33センチメートル。
日本との違い日本の「1寸」は約30センチメートル。
昔の単位「丈」
単位
ピンインzhàng
発音
日本語丈(じょう)
意味中国の“1丈”は約3.3メートル。
日本との違い日本の「1丈」は約3メートル。
昔の単位「里」
単位
ピンイン
発音
日本語里(り)
意味中国の“1里”は500メートル。
日本との違い日本の「1里」は約3.9キロメートル。

※日本の「里」は中国の“里”の約8倍を意味します。

重さの単位

中国の伝統的な重さの単位“斤”。今でも体重は“公斤”(キログラム)ではなくこちらを使う人が多いです。

昔の単位「斤」
単位
ピンインjīn
発音
日本語斤(きん)
意味中国の“1斤”は500グラム。
日本との違い日本の「1斤」は600グラム。

※日本で食パンの重さに対して使う「1斤」は340グラム。

体積の単位

昔の体積の単位「升」は、穀物・水・酒、などに使われてきました。

昔の単位「升」
単位
ピンインshēng
発音
日本語升(しょう)
意味中国の“1升”は1リットル。
日本との違い日本の「1升」は約1.8リットル。

面積の単位

昔の面積の単位「亩」は、土地などに使われてきました。

昔の単位「亩」
単位
ピンイン
発音
日本語畝(せ)
意味中国の“1亩”は約667平方メートル。
日本との違い日本の「1畝」は約99平方メートル。

中国の度量衡は時代とともに変化している

長さ・重さ・体積・面積、などの様々な単位のことを「度量衡(どりょうこう)」と言いますが、これらは時代によって表す量が変化しています。

たとえば『三国演義』の張飛は背の高さ「8尺」と書かれていますが、中華民国時代(1911~1949)の中国では1尺は約33センチ。それで計算すると2メートル64センチになってしまいます。この三国志の時代は1尺は約23センチ。これで計算すると184センチで、大男は大男ですがこれなら納得です。

※なお、上の表の中で書いてある中国の単位は、現在の中国語で表す量についてです。

「長さ」「重さ」「大きさ」などの中国語表現

「長さ」の中国語は“长短 chángduǎn”、「長い」と「短い」という正反対の言葉をつなげて言います。

同様に「大きさ」は“大小 dàxiǎo”、「太さ」 は“粗细 cūxì”(粗は「太い」、细は「細い」)、「深さ」は“深浅 shēnqiǎn”、「高さ」は“高低 gāodī”と、いずれも正反対の言葉をつなげて言います。「高さ」については“高度 gāodù”という言い方もあります。ところが「重さ」にはこうした言い方、つまり“重轻 zhòngqīng”という言い方はありません。「重さ」は“重量 zhòngliàng”または“分量 fènliàng”と言います。“轻重 qīngzhòng”という言い方はありますが、これは一般に「事柄の重要さ」「言葉や行為の程度」を意味します。