中国語で「大丈夫?」「問題ありません」などの応答表現
Tweet「大丈夫」は生活の中でよく使う言葉です。1.体調面で 2.仕事面で 3.マナー面で。それぞれに対応した中国語を紹介していきます。サウンドマークをクリックすると音声が流れます。
中国語で「頑張れ」などの応援・励ましの表現については、「中国語で『頑張って』」のページで詳しく紹介しています
中国語の発音については、「中国語発音講座」のページで詳しく紹介しています。
目次
中国語で「大丈夫?」とたずねる表現
ケガをしそうになった相手に、または体調の良くなさそうな相手に、日本語では「大丈夫?」「大丈夫ですか?」と声をかけますが、その中国語は“不要紧吗 ? Bú yàojǐn ma?”です。
“要紧”は「重大だ・深刻だ」で、“不要紧”は「深刻ではない」ですから、“不要紧吗?”は「深刻ではないですか?→大丈夫ですか?」という意味になります。これはまた“不要紧吧。 Bú yàojǐn ba.”(深刻ではない状態だよね→大丈夫?)、“要不要紧? Yào bu yàojǐn?”(深刻な状態?それともそうではない?→大丈夫?)とも言うことができます。
“不要紧吧”は(たぶん大丈夫だろうな)という時に使い、“要不要紧?”は(大丈夫か大丈夫でないか全くわからない)という時に使います。ですからかなり深刻な状態の人に“不要紧吧”は使いません。そういう時は“不要紧吗?”か“要不要紧?”を使います。
中国語で「大丈夫ですか?」と聞かれたときの返答
中国語で“不要紧吗?”(大丈夫ですか?)と聞かれて、大丈夫なら “不要紧”と答えます。
大丈夫でない時“要紧”(深刻だ)とは普通言いません。こういう時は「骨折したらしい」とか「家族に連絡して」とかもっと具体的に言います。ウンウン唸っているだけということもあるでしょう。
中国語で「問題ありません」(仕事などに対して)
「大丈夫」という日本語はケガをした相手、しそうになった相手、体調の悪そうな相手など健康面で使う言葉ですが、それ以外にも「この仕事できる?」「大丈夫です・問題ありません」というような使い方もできます。この時中国語では“不要紧吗?”(大丈夫ですか?)や “不要紧”(大丈夫です)は使えません。「この仕事をやるにあたって問題はないか?」「問題はない、まかせてください」ということですから、“要紧”(深刻さ)とは無関係です。こうした時は“没问题。Méi wèntí.”(問題ありません→大丈夫です)と言います。英語の「ノープロブレム」ですね。
「すみません!」に対する「大丈夫です」
電車の中で人の足を踏んでしまったり、ぶつかってしまったり、ケガになるような大ごとでない時は「すみません」と言いますが、中国語でも“对不起! Duìbùqǐ!"(ごめんなさい)と言います。
それに対して軽く「大丈夫です」と答える時は“没关系。Méi guānxi.”(何の関係もない→なんでもありません→大丈夫”か、“ 没事儿。Méi shìr.”(たいしたことではない→なんでもありません→大丈夫)です。
もちろん“不要紧”(大丈夫)と答えてもいいのですが、上二つの言い方と比べるとニュアンスの違いが出てきます。何の関わりもない大丈夫なのか、何事でもない大丈夫なのか、深刻ではない大丈夫なのかという違いです。
“不要紧吗?”→“不要紧”(大丈夫)はもっと深刻なことにも使える
中国語の“不要紧”(大丈夫)は上に書いたように「1.体調面で」「2.仕事面で」「3.マナー面で」使う以外に、もっと深刻なことにも使えます。たとえば今の北朝鮮状況、「戦火が中国まで広がっても大丈夫だ」と言う時は “即使真的将战争扩大到中国也不要紧。Jíshǐ zhēnde jiāng zhànzhēng kuòdàdào Zhōngguó yě bú yàojǐn.”もっともこれは“没问题”“没关系”“没事儿”すべてで使えます。“不要紧”ですと「深刻ではない」、“没问题”ですと「問題ない」、“没关系”は「関係ない」、“没事儿”(たいした問題じゃない)とニュアンスがそれぞれ変わります。ただ実際深刻な問題ですから、ここで“没问题”“没关系”“没事儿”などを使うとやや無責任な感じになるでしょう。