中国語で「お疲れ様」 仕事などで使いやすい表現集

中国語で「お疲れ様」

日本ではいろいろなところで聞く「お疲れ様でした」「お疲れ様」「おつかれ!」というねぎらいの挨拶、中国語でもいろいろあります。使い方が少し日本と違います。ここではそんな、中国語の「お疲れ様」の表現を紹介します。サウンドマークをクリックすると音声が流れます。

「お疲れ様」の中国語は“辛苦了”ではあるけれど…

「お疲れ様」の中国語は“辛苦了。Xīnkǔ le.”(ご苦労をおかけしました)と言います。この中国語、本当にご苦労をおかけした、という時に使います。ですからたとえば職場やバイト先などでよく使う「おつかれ!」とは語感が違います。バイト先の「おつかれ!」は軽いねぎらいというか、「今日もお互いがんばったね、また明日ね」という優しい相互応援歌みたいな感じです。一方中国語の“辛苦了”は相手の人生の苦労などに思いを馳せる言葉です。“我妈辛苦了一辈子。Wǒ mā xīnkǔ le yíbèizi.”(私の母は一生苦労のし通しだった)などと使うのです。ちょっと「おつかれ!」には使いづらいですね。

辛苦了。
Xīnkǔ le.
お疲れ様

職場やバイト先などで使える中国語の「お疲れ様」

職場やバイト先などで使う「お疲れ様」の中国語は、“明天见! Míngtiān jiàn!”(また明日ね)や “再见!Zàijiàn!” (じゃ、また)などでいいと思います。優しい相互応援歌性はにっこり微笑むことで伝わります。ちなみに日本人はあまり意識していないかもしれませんが、一人で歩く日本人の顔に浮かぶのはあまり目にしたくない、疲れや不快感、喜びのなさといった表情が多いのですが、二人になると俄然笑顔が増えます。これは他者に対する日本人の優しさなんだと思います。こうした笑顔は中国ではほとんど見ないので印象的です。この笑顔大事にしたいものです。

明天见!
Míngtiān jiàn!
また明日(→お疲れ様)
再见!
Zàijiàn!
じゃ、また(→お疲れ様)

中国語で「お疲れでしょう?」

「お疲れでしょう?」は中国語で“累了吧? Lèile ba?”と言います。「疲れていません」は“不累 Bú lèi”、「疲れ果てました」は“累死了 lèisǐle”などと言います。“累死了”は「過労死した」という意味にもなりますが、ここで“~死了lèisǐle”は「死んだ」という意味ではなく「ひどく」と強調表現として使われています。日本人は客として訪れた場所で「お疲れになってでしょう?」と言われれば「いえいえ大丈夫です」と言うのが礼儀ですが、中国人も同じです。よっぽどのことがなければ“累了吧?”の返事は“不累”です。

累了吧?
Lèile ba?
お疲れでしょう?
不累
Bú lèi
疲れていません
累死了
lèisǐle
疲れ果てました

スピーチで使うねぎらいの中国語表現

スピーチというのは改まった挨拶語を使います。そういた中で「頑張ってきましたね」「お疲れ様でした」的な意味あいを持つねぎらいの中国語表現には以下のようなものがあります。いずれもスピーチの場でよく使われる表現です。動詞と目的語のセットに注目して読んでみてください。

做出了伟大的贡献
zuòchūle wěidà de gòngxiàn
偉大な貢献を果たしました
做出了不断的努力
zuòchūle búduàn de nǔlì
絶え間ない努力をしました
开辟了广阔前景
Kāipìle guǎngkuò qiánjǐng
広々とした道を切り開きました
发挥了不可取代的作用
fāhuīle bù kě qǔdài de zuòyòng
かけがえのない役割を果たしました