中国語で「おめでとう」 誕生日などのお祝いのフレーズ集
ここでは中国語の「おめでとう」など、お祝いの挨拶を紹介します。
目次
中国語で「おめでとう」
中国語の「おめでとう」には、まだ実現していないことに対して「願いがかないますように」と祈る「祈り系」と、願いが実現したことを祝う「おめでとう」、つまり「祝福系」があります。前者は動詞
を用い、後者は動詞
や
を用います。たとえば
は後ろに目的語を置いて「~が実現しますように、~がかないますように」と祈ります。や も後ろに目的語を置き「~が実現しておめでとう」という形になります。
中国語で「お誕生日おめでとう」
誕生日を迎えた人に「お誕生日おめでとう」と言う時は、すでにお誕生日が来ているわけですから“祝贺”を使うべきでしょうが習慣的に“祝你生日快乐!”を使います。“祝你生日乐!”ということばはケーキにろうそくを立てて吹き消す時みなで歌うあの「ハッピーバースデー」の歌の歌詞から来ているらしいので、それが「お誕生日おめでとう」のことばとして定着したのでしょう。また「お誕生日おめでとう!」のことばであると同時に、「お誕生日を楽しくすごせますように」という思いも入っているようです。この場合祈り系である“祝”の意味が残っているわけです。
ちなみに「ハッピーバースデー」の歌は “♪祝你生日快乐! /♪祝你生日快乐! /♪祝你生日快乐! /♪祝你生日快乐!”と同じ歌詞を4回くりかえして歌います。
また中国の若い人たちは誕生日の日、ケーキを前にして目を閉じ手を組んで心の中で願い事をします。そしてハッピーバースデーの歌声が流れる中「フ―ッ」とろうそくを吹き消します。
こうした誕生日の祝い方に年齢の違いはありませんが、中国の伝統的な誕生日のお祝いではよく
という麺を食べます。麺の長さに長寿を託したのです。この麺を食べる時はできるだけ途中でかみ切らない方がいいそうです。
また老人のお誕生日の祝福のことばに
というのがありますが、これは口で言う祝いのことばではなく、カードや掛け軸などのことばとして使うものです。
中国語で「結婚おめでとう」
「結婚おめでとう」の中国語は願いが実現した祝福系
や
を使います。
また
という祝福のことばもあります。“祝白头偕老!”は「白髪頭がともに老いる」という意味です。
という言い方もあります。祝いの席ではこのことばにちなんで
が皿に盛られていたりします。 の と が同音なので縁起をかついでいるのです。中国語で「ご出産おめでとう」
赤ちゃんが生まれた時の「おめでとう」は
と言います。ほかにも
などいろいろな言い方があります。
は他人の娘さんに対する敬称で「お嬢さん」という意味です。中国語で「入学おめでとう」
入学おめでとうは
などです。これらはいずれも入学試験があってそれに合格した人への祝福のことばです。そうした入学試験のない「小学校入学おめでとう!」などには使えません。「小学校入学おめでとう!」なら
などと言います。“小学生”ということばにはやや誇らかな、子供の心に誇りを芽生えさせようという響きがあるように思います。
中国語で「卒業おめでとう」
卒業おめでとう!は
と言います。もし大学卒業おめでとう!なら
となります。
という動詞は離合詞(「動詞+目的語」という構成の動詞)なので、この動詞の後ろに目的語は取れず、「大学を卒業する」は といい、 とは言えません。ところで中国では定番の卒業ソングに
(友情は永遠に)という歌があります。実はこれは『蛍の光』(元はスコットランド民謡)です。日本でも卒業式に歌ったりしますね。日本では少し悲しげな別れの歌ですが、中国では友情の歌です。中国語で「就職おめでとう」
就職おめでとうは
となります。
ところで中国の大学生にも「就活」はあるのでしょうか?日本ほどクッキリハッキリしていなくても、だいたい大学4年生になる秋以降からスタートするようです。いわゆるリクルートスーツなどはなく、それぞれ好みの服装で面接に参加するようです。