黄耆

黄耆

黄耆(おうぎ)とは、マメ科の植物であるキバナオウギの根を乾燥させたもので、薬膳・漢方の生薬として使われています。

ここでは黄耆の効果・栄養・薬膳料理のレシピ・名前の由来となった物語などを紹介します。

黄耆とは

黄耆

黄耆(オウギ)とは、マメ科の植物・黄花黄耆(キバナオウギ)の根を乾燥させたもので、漢方薬や生薬(しょうやく…薬草を加工せずそのまま薬として用いるもの)として用います。

滋養強壮・食欲不振・息切れなどの改善に効果的だと言われています。

黄耆の効果

黄耆の効果としては、疲労回復・息切れ・食欲不振・冷え性・むくみ・下痢・利尿、さらには花粉症の予防・精神の安定などさまざまな薬効があります。

ただ黄耆を皮下注射などで体内に入れた場合、蕁麻疹やショック状態を引き起こした報告もあります。

黄耆の栄養成分

薬効のある成分としては、フラボノイド・ガンマーアミノ酸(GABA)など。このうちGABA(ギャバ)は近年話題の栄養素で、血圧を下げたり中性脂肪を抑え、さらには神経を鎮めるなど多方面の効果があるとされています。

黄耆を使った薬膳のレシピ

黄耆と鶏のスープ

1)鶏肉1羽分を熱湯でゆがく。

2)ゆがいた鶏肉の腹のところに黄耆20gを入れ、鍋に鶏肉・水・調味料(ネギ・生姜・酒・塩)を一緒に入れて弱火で煮込み、肉が柔らかくなったらできあがり。

このほか、黄耆は熱湯に入れて飲む・煎じて飲む・お粥に入れて食べる・肉といっしょに煮込むなどいろいろな食べ方ができます。

また黄耆とナツメを20分ほど煮てスープのようにして飲むと花粉症に効果があると言われています。

黄耆の名前の由来

「黄耆」は「黄花黄耆」というマメ科の植物の根っこですが、この植物は淡い黄色の可愛い花を咲かせます。黄耆の「黄」はこの花の色から来ているものでしょう。黄耆の「耆」は老人を意味します。なぜ黄耆に耆という字が当てられているのか、明代の本草学者・李時珍はその書『本草綱目』の中で「薬草のうち薬効が最も優れているから」と書いています。

また次のような伝説もあります。

昔すぐれた医術を持つ老人がいました。ある時山に薬草を採りに行くと、叫び声が聞こえます。急いで声のする方にかけつけると、子供が崖から落ち途中で引っかかっています。老人は蔓につかまると子供のそばに這っていき、子供を上に持ち上げます。子供が無事崖の上に這いあがったのを見届けると、老人は体力が続かず真っ逆さまに崖の下に落ちてしまいました。

その後老人は手厚く埋葬され、そばには彼をたたえる碑が建てられましたが、やがてその墓から一株の植物が育ち、その根にはさまざまな薬効があることがわかりました。

黄耆の耆は60歳以上の老人を意味するのですが、老人の顔が黄ばんでいたので、この薬草は黄耆と名付けられたと言います。