NHK「テレビで中国語」
NHK「テレビで中国語」はNHK教育テレビのテレビ番組ですが、その内容に対応した月刊雑誌「テレビで中国語」というテキストもあります。ここでは、テレビ番組としてのNHK「テレビで中国語」と、テキスト(雑誌)としてのNHK「テレビで中国語」の2つについて内容や学び方を紹介していきます。
目次
NHK「テレビで中国語」の基本情報
タイトル | テレビで中国語 |
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出演者 | 三宅登之 / 森迫永依 / イーラン / 王陽 |
放送時間 | 火曜日 午後11:25~11:50 |
放送時間 (再放送) | 木曜日 午前6:00~6:25 |
タイトル | NHKテレビ テレビで中国語 |
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出版社 | NHK出版 |
ページ数 | 100~120程度 |
価格 | 486円(税込) |
価格 (電子書籍版) | 410円(税込) |
出版年月日 | 毎月中旬 |
音声と映像 | 雑誌には付いていない。テレビを見る必要がある。 |
色 | 最初の数ページのみカラー。あとは白黒。 |
難易度 | 初心者~ |
ジャンル | 全般的な入門 |
※テキスト(雑誌)の「テレビで中国語」のタイトルは、「NHKテレビ テレビで中国語 2017年10月号」のように、年月日が入っています。
NHK「テレビで中国語」のテレビ番組の内容紹介
NHK「テレビで中国語」は、以下の7種類の内容によって番組が構成されています。
1. 日本文化のキーワードを中国語で覚える
数人の在日中国人に日本語でインタビュー。その中から日本文化のキーワード(簡単な単語)を取り上げ、その中国語を覚えます。
2. 会話のひとこと
驚いた時など、場面に合わせた簡単な中国語会話表現をいくつか学びます。
3. ピンイン トレーニング
わかりにくい発音を取り上げて、ピンインを読む練習をします。
4 文法講座
黒板を使って学生さん役のキャストに主要な中国語文法項目の授業。テキストではより詳しい例文を数多く挙げ、ドリルで復習できるようになっています。
5. お得情報
文法項目についてより掘り下げて説明しています。
6. 語句のポイント
番組で出てきた中国語の語句を復習します。
7. 中国茶を楽しむ
中国人キャストが中国茶の専門家に中国語でインタビュー。実際にお茶を入れてそれを飲み感想を言います。日本語字幕が出ます。テキストではその内容について詳しく説明しています。
NHK「テレビで中国語」を使った勉強方法
テレビ映像は25分間声を出し耳をすませて楽しめば十分。そのあと番組に対応したテキスト課文や参考内容をじっくり読み、ドリルなどもやって記憶にできるだけ定着させましょう。本文以外にコラムなどもあるので、余力があればそうしたものに目を通すと知識が増えます。
(※参考:「中国語の勉強法」)
NHK「テレビで中国語」による学習効果
外国語習得のコツは楽しむこと、続けること。1週間に一度25分間を1年続けるだけでもそれなりの効果があります。ただし外国語を習得するのに必要な時間は3000時間と言われています。テレビ番組だけでマスターというわけにはいきません。
NHK「テレビで中国語」のおすすめポイント
NHKテレビ番組の「テレビで中国語」のおすすめポイント
カラフルな背景と楽しそうな中国風ミュージックに乗せて、上記7項目が数分ずつ繰り広げられ、飽きさせません。
内容紹介の、「日本文化のキーワードを中国語で覚える」「会話のひとこと」「ピンイン トレーニング」「文法講座」「語句のポイント」は初心者向け、「お得情報」「中国茶を楽しむ」は中・上級者向け、「日本文化のキーワードを中国語で覚える」は中国人が日本のどんなところに興味を持つのか、に関心のある人向け、「中国茶を楽しむ」は中国茶に興味のある人向け、と興味を持ってもらえそうな(視聴率を上げられそうな?)いろいろなところにターゲットを向けて、番組が作られています。ひとことで言って「よくできている番組」です。
「オーマイガー」の中国語訳など怪しげな新語も果敢に取り上げ、1週間に一度、1回25分、これを1年間続けるだけでけっこう力がつくと思われます。
また今年度の講師が文法の専門家なので、通り一遍ではない、本質に沿った説明がわかりやすくなっています。
テキスト(雑誌)の「テレビで中国語」のおすすめポイント
テキストはテレビでの講座内容以外にいろいろなコラムがあります。去年のテキストには中国料理の作り方などもあり、そのままレシピとして役に立ち、また料理語彙も覚えられました。こうした工夫も付録的なお得感があって楽しめます。番組を見ていれば楽しみながら知識が増える作りになっています。
NHK「テレビで中国語」の残念なところ
NHKテレビ番組の「テレビで中国語」の残念なところ
年度の途中から見始めた学習者にはテキストバックナンバーはそろっているものの、映像はありません。映像がないと勉強する気はわかないでしょうから翌年の4月まで待つしかありません。思い立った時に勉強ができないのは残念。映像のバックナンバーも見られるように、NHKオンデマンド(NKHの過去番組をネットで有料配信してるサービス)で見られるようにしてほしいと思います。
また、毎回夜11時すぎ、再放送は朝6時という時間帯に見るのはなかなか大変。見逃さないためには録画環境は必須。ネット上でテレビと同じような簡単さで見られたら見る人は倍増するのではないでしょうか?
(※雑誌「テレビで中国語」のバックナンバーは販売していますが、テレビのバックナンバーは見られません。)
テキスト(雑誌)の「テレビで中国語」の残念なところ
覚えることが多すぎて、楽しみながら勉強している独学者には消化不良感が残るかもしれません。逆に貪欲に勉強したい学習者には系統だっている部分が少ないので不満が残るかもしれません。多様な読者を対象にしている講座なので、全員を満足させることはなかなか難しいと思います。