『キクタン中国語』シリーズのまとめ

キクタン中国語シリーズ

ここでは『キクタン中国語』シリーズ全7冊のレビュー、比較と学習方法について紹介します。『キクタン中国語』には、メインとなる中国語単語帳が全部で5冊、中国語慣用句が1冊、中国語会話が1冊の全7冊があります。『キクタン中国語』はシリーズ全体が中国語検定の出題傾向とレベルに合わて作られており、付録なども中検に役立つようになっています。

なお、当サイトの中国語単語にも、中検準4級~3級レベルの1200単語があるため、ぜひご覧になってください。

『キクタン中国語』シリーズの基本情報

キクタン中国語【入門編】中検準4級レベル

キクタン中国語【入門編】

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タイトルキクタン中国語【入門編】中検準4級レベル
ページ数160ページ
単語数504単語
価格1,944円(税込)
価格
(電子書籍版)
1,458円(税込)

キクタン中国語【初級編】中検4級レベル

キクタン中国語【初級編】

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タイトルキクタン中国語【初級編】中検4級レベル
ページ数184ページ
単語数560単語
価格1,944円(税込)
価格
(電子書籍版)
1,458円(税込)

キクタン中国語【初中級編】中検3級レベル

キクタン中国語【初中級編】

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タイトルキクタン中国語【初中級編】中検3級レベル
ページ数296ページ
単語数1008単語
価格2,160円(税込)
価格
(電子書籍版)
1,620円(税込)

キクタン中国語【中級編】中検2級レベル

キクタン中国語【中級編】

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タイトルキクタン中国語【中級編】中検2級レベル
ページ数296ページ
単語数896単語と成語112
価格2,160円(税込)
価格
(電子書籍版)
1,620円(税込)

キクタン中国語【上級編】中検準1級レベル

キクタン中国語【上級編】

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タイトルキクタン中国語【上級編】中検準1級レベル
ページ数335ページ
単語数1008単語と成語224
価格2,592円(税込)

キクタン中国語【慣用句編】中級レベル

キクタン中国語【慣用句編】

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タイトルキクタン中国語【慣用句編】中級レベル
ページ数160ページ
慣用句数392語
価格1,944円(税込)

キクタン中国語会話【入門編】

キクタン中国語会話【入門編】

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タイトルキクタン中国語会話【入門編】
ページ数175ページ
会話数130組260文
価格2,160円(税込)

キクタン中国語シリーズ全体の収録数

収録単語数:3976語

収録成語数:336語

収録慣用句数:392語

収録会話数:260文

※キクタン中国語シリーズの出版社はアルクです。著者や詳細な情報、1冊1冊のレビューなどは各本の詳細ページへどうぞ。

『キクタン中国語』シリーズの特徴

収録単語の内容はかぶっていません

『キクタン中国語』シリーズの購入を検討するときの、一番のポイントだと思いますが、各単語帳の内容はかぶっていません。そのため、これから中国語を学び始める場合、例えば中検3級を目標としていても、最もやさしいレベルの『キクタン中国語【入門編】中検準4級レベル』から始めるのがおすすめです。特に【入門編】と【初級編】の2冊は収録単語数が500~600程度と少なめなので、挫折しにくくなっています。

持ち運びしやすい新書サイズ

『キクタン中国語』シリーズはすべて新書サイズで持ち運びしやすくなっています。全7冊のため、1冊1冊は分厚くなく、通勤・通学の途中で学習しやすい単語帳です。

暗記しやすい大きな文字

本自体は大きくありませんが、文字は大きく、読みやすく記憶に定着しやすいようになっています。全体的なデザインも読みやすく作られています。

暗記部分は赤文字で隠せるようになっている

漢字・ピンイン・日本語訳などに赤い色が使われ、赤のチェックシートで暗記しやすくなっています。

リズムに合わせて覚える音声

会話入門編も含めて、全シリーズにCDによる音声がつき、リズミカルな音声と中国語・日本語訳・中国語という繰り返しによって、耳から暗記できるようになっています。

ただ残念なことに、単語や慣用句の例文には音声が付いていません。それでもCD2枚組だったりするので、容量的な問題なのかもしれませんが、せめて購入者はダウンロードできる仕組みであれば…と思います。

『キクタン中国語』シリーズの内容紹介

本の構成

シリーズ中、会話入門編以外はほぼ同じ構成です。見開きに4~8個の単語が並び、ピンイン・日本語訳・用例・用例ピンイン・日本語訳がつきます。単語には類義語など関連情報も添えられています。

単語の分類

選択された単語は名詞・動詞・副詞・形容詞・動詞フレーズ・量詞フレーズ・補語フレーズ・パターン表現・関連詞呼応表現などに分類されています。(レベルによって入っているものと入っていないものがあります)

学習の目安

会話入門編を除く全6冊には「1日〇個×〇週」で覚えていく、という学習目安・暗記目安が載っています。

関連情報・付録

シリーズ入門編・初級編・初中級編では、中検によく出題される「紛らわしいピンイン」や「声調パターンリスト」などが関連情報・付録などの形で載っていて、この1冊でおおよそ中検の準備ができるような内容になっています。

中国語会話編

一応キクタンシリーズに入っていますが、かなり体裁は違います。暗記用テキストというより、発音・文法などの説明もしっかり入った一般的会話テキストです。CD音声も基本会話のみについていて、関連会話の音声はダウンロード式になっています。

『キクタン中国語』シリーズの対象読者

中国語検定準4級~準1級レベル。キクタン中国語自体は中検に標準を合わせて作られていますが、中国語の単語帳としては最も売れており、単語のレベルも入門~上級と豊富なため、中国語学習者の幅広い層にお勧めできます。ただし、中級編と上級編は、やや文語表現(中検によく出題されます)に偏っています。

『キクタン中国語』シリーズを使った勉強方法

中国語検定試験を活用して中国語レベルを上げていきたい人にぴったりの単語帳です。単語帳に書かれた暗記目安を参考に予定を立て、毎日少しずつ覚えていき、1冊終わったら何回か繰り返すなどして、おおよそ覚えたところで中検を受験してみるといいでしょう。例文などもいっしょに覚えていくと、たとえば入門編だけをやった人でも3級くらいからトライできるだろうと思います。不合格だったら初級編を同様に勉強し、自信がついたら中検2級というふうに、少し高めの資格にチャレンジする中で、語彙数を増やしていくといいだろうと思います。

中検の資格をゲットするのを目標にするというより、中検の資格ゲットというモチベーションを利用して、語彙数を増やすことを目標にする方が収穫があります。中検資格だけを目標にしていると、試験勘の良い人は実力がないのに合格してしまい、資格は得たけれど中身が伴わないという状況になりがちです。

(※参考:「中国語の勉強法」)

『キクタン中国語』シリーズによる学習効果

本に書かれている「1日〇個×〇週」という暗記目安に沿って1回やるだけではあまり記憶に定着しませんので、「1日〇個×〇週」を3回~5回繰り返して覚えていくと効果があります。1回が精いっぱいという人にはあまり効果はありません。短期間で大量の単語を身に着けるというのはそんなに甘くないのです。

『キクタン中国語』シリーズのおすすめポイント

必要な語彙が網羅され、レベルに従って数冊のシリーズに配列され、見やすく、覚えるのに効果がある音声もついていて、非常によくできた中国語単語帳だと思います。会話入門編も覚えたくなる短文が数多く収録されています。

『キクタン中国語』シリーズの残念なところ

至れり尽くせりの単語帳なので、学習者が、この目安に従って「1日〇個×〇週」やったらこの数の単語が暗記できちゃうんだ、と思い込みそうなところ。1回やっただけではあまり記憶できないことに気づいた人は「あーあ、やっぱりだめだ、単語暗記は自分にはムリムリ」となりかねません。1回やっただけならどのくらい記憶に定着するのか、ある程度のデータをつけてあげたらいいのでは?

紙のテキストにCDを使った音声という、学習者に用意させるものが二つあるところ。学習者は一般に道具は一つしか使いたがりません。めんどうなのです。多くはCDを聞くのは1回だけ。あとは紙とペンでひたすら覚えていくでしょう。せっかくの音声がもったいない。アプリ化されていればいいのに、とここが残念です。

会話入門はキクタン的な暗記特化型でないのが残念です。中身が面白いので、こうした文をもっと集めて、基本会話も関連会話も同じ音声、同じ媒体で聞けるようにした方が役立つように思います。