NHKラジオ「おもてなしの中国語」

NHKラジオ「おもてなしの中国語」

NHKラジオ「おもてなしの中国語」は、NHKのラジオ番組ですが、同名のテキストやCDなどが出ており、そちらでも学習できるようになっています。このページでは、それらのレビューと、学習方法について紹介していきます。

NHKラジオ「おもてなしの中国語」の基本情報

ラジオ番組「おもてなしの中国語」
タイトルおもてなしの中国語
出演者放送期間によって変わります
(2017年12月現在の講師は及川 淳子 / 張 帥 / 靳 園元)
放送局NHKラジオ第2
放送時間木・金曜日 午前10:30~10:45
放送時間
(再放送)
同日 午後6:15~6:30
放送時間
(再放送)
日曜日(2回分) 午前9:00~9:30
放送時間
(再放送)
翌週の月・水曜日 午後10:15~10:30
テキスト「おもてなしの中国語」
タイトルおもてなしの中国語
出版社NHK出版
ページ数130程度
価格486円(税込)
価格
(電子書籍版)
410円(税込)
出版年月日毎月中旬
音声雑誌には付いていない。ラジオを聴くかネットで聴くかCDを購入する必要がある。
白黒
難易度初心者~
ジャンル日本での中国語会話

※テキスト(雑誌)のタイトルは、「NHKラジオ おもてなしの中国語 2017年12月号」のように、年月が入っています。

音声を聞く方法は4種類あります。

1. ラジオを聴く(再放送含む)……無料

2. インターネットで聴く(放送後1週間まで)……無料

3. CDで聴く……有料

4. 音声ファイルでPC・スマホなどで聴く……有料(NHKのウェブサイトから購入)


テキストを読む方法は2種類あります。

1. 雑誌で読む。

2. 電子書籍で読む。

NHKラジオ「おもてなしの中国語」のラジオ番組の内容紹介

半年で1コース

ラジオの「おもてなしの中国語」は2017年4月にスタート。同年9月に終了。同年10月に再放送スタート、2018年3月終了予定です。半年1コースで前期に新しい内容、後期は再放送というスタイル。2019年4月からどういう内容になるのかはまだわかりません。

1回15分

週2回木・金の午前中に15分ずつ。その日の夕方、週末日曜日、翌週月・火の夜と3回再放送があり、時間帯に合わせて聞けるようになっています。

初心者レベルの基本フレーズ、応用会話、日本についての短い中国語文

1回15分の内容としては

(1)初心者レベルの「おもてなしのひとこと」2つ。たとえば、「1. 您好! 2. 您需要帮助吗?」とそれぞれが使われる場面の説明、語句の説明、応用表現

(2)「おもてなしのひとこと」を使った会話例、応用表現

(3)日本の観光地の長文(100字程度)、それに関する自由会話から成っています。

1か月の内容紹介

第1課……こんにちは

第2課……ちょっと見せてください

第3課……地図アプリを立ち上げてください

第4課……どうぞお気をつけて

第5課……何をお求めですか

第6課……合計、1600円です

第7課……お探しのものはこちらですか

第8課……とてもお値打ちです

NHKラジオ「おもてなしの中国語」を使った勉強方法

この講座の目的は「中国語圏の訪日観光客と出会い、ふれ合い、語り合ってみる」時の中国語を学ぶというものです。町を歩いていて「ここに行くにはどうしたらいいですか?」と尋ねられた、バイト先で中国人のお客さんに中国語で話しかけられた、そんな時にどう返事したらいいのか、簡単な中国語をサクッと教えてほしい、というニーズにこたえる講座ということでしょう。挨拶や日常会話など、気楽に学べ、ときに「へぇ―!」と思わせてくれるそんな肩の凝らない中国語講座です。ですから1週間に2日、15分ずつ耳を傾けていればいいのです。継続は力なり、1回15分でも1年聞き通せればけっこうな「中国通」になれるでしょう。

NHKラジオ「おもてなしの中国語」による学習効果

1年間聞き通せればかなりのものだと思いますが、時間がある時だけ耳を傾けるだけでもそれなりの効果はあるでしょう。やや怪しげではあっても中国語っぽい言葉を多少あやつれるようになるかもしれません。そうであってもまったくのゼロに比べたらすごいことです。中国に行って町の人から(商売人ではない)「こんにちは」と妙なアクセントで話しかけてもらえたらそれだけで嬉しいのです。地図を見せて「どっち?」と聞いたら指をさして「あっち」と言ってくれるだけで「この人日本語しゃべれる!」と興奮するのです。ですから1つでも2つでも、多少あやしげな発音でも覚えられたら御(おん)の字です。

NHKラジオ「おもてなしの中国語」のおすすめポイント

初心者向けでありながら現代の空気を感じさせる「地図アプリ」とか「タブレットパソコン」などの新語が入っていたり、「抹茶ソフトクリーム」など日本の観光地定番の食べ物の中国語訳が入っていて楽しいです。この路線もっと拡大させてほしい。

NHKラジオ「おもてなしの中国語」の残念なところ

このテキスト(というかこの講座)の残念なところと言えば、初心者テキストとどこが違うの?という部分でしょう。観光客にターゲットをしぼったならば、まさにその場面で出会ってしまうようなことば・表現をどんどん発掘したらいいのにと思います。あまりにありきたり。取材してないなあという感じ。最後に出てくる日本紹介の内容も「桜」「富士山」「京都」とやはりありきたりで読んでいてつまらない。もっと面白くできるんじゃないかなあと思います。始まったばかりの講座ですから、これからに期待しましょう。