キクタン中国語【中級編】中検2級レベル

キクタン中国語【中級編】中検2級レベル

ここでは『キクタン中国語【中級編】中検2級レベル』のレビューと、この中国語単語帳を使った学習方法について紹介します。『キクタン中国語【中級編】』からは、成語が入っています。キクタンの単語帳シリーズは中国語検定の出題傾向に沿った作りになっています。

キクタン中国語シリーズ全体のまとめと比較については、「キクタン中国語シリーズのまとめページ」で扱っています。

『キクタン中国語【中級編】』の基本情報

タイトルキクタン中国語【中級編】中検2級レベル
著者内田 慶市 / 沈国威 / 氷野善寛 / 紅粉芳惠 / 関西大学中国語教材研究会(編集)
出版社アルク
ページ数296ページ
価格2,160円(税込)
価格
(電子書籍版)
1,620円(税込)
出版年月日2010年9月21日
音声有り。単語部分のみ。CD2枚。(※例文音声は無し)
2色刷り
難易度中国語検定2級レベル
ジャンル中国語単語帳

『キクタン中国語【中級編】』の内容紹介

中国語検定2級用単語896と成語112を収録

やや突っ込んだ内容の会話ができる・雑誌や新聞が読める

1つ下のレベルの『キクタン中国語【初中級編】』に比べれば難しくなっているとはいえ、いずれも生活に使われる単語です。「患者」、「看護師」とか「ユーザー」、「顧客」とか。抽象的なものにしても、「効率」、「テーマ」など生活の中でも使われる言葉です。【初中級編】に比べるとやや突っ込んだ内容のコミュニケーションが取れる、あるいはそうした内容の新聞や雑誌が読めるといった程度の単語が集められています。

キクタン中国語シリーズに成語が初めて登場

名詞、動詞、形容詞、副詞、その他など品詞の単語以外に成語が入っています。成語はこのシリーズで初めて登場しましたが、会話などによく出てくるというより文章の中でよく使われるものが選ばれています。中国語の文章は成語がよく使われるので中検2級くらいのレベルになれば成語の学習は必須です。また中検2級にはこうした成語が出題されます。初めて成語を覚える人に112というのは適切な数でしょう。

単語構成はこれまでのシリーズと同じ形

成語以外の単語は、これまでのシリーズ同様、単語・ピンイン・日訳が8つ左ページに収められ、このうちピンインと日訳の一部は赤字になってチェックシートで暗記できるようになっています。右ページには用例・ピンイン・日訳が載っています。単語漢字とピンインは赤字で書かれ、赤いチェックシートで暗記できるようになっています。

成語は1ページ4つ、片面だけ

成語は1ページに4つ、片面だけに単語・ピンイン・日本語意味・用例・ピンイン・日本語意味が載っています。2ページで8つという構成です。

成語の類義表現が便利

関連語彙や情報が一部単語のそばに並べられているのもこれまでと同じですが、成語も同様の作りになっていて、類義表現、つまり似た意味の成語が載せられていて便利です。これらに目を通しておくと類義表現を選択する問題が出た時の対策になるでしょう。

付録に量詞と親族呼称

付録には量詞のまとめと親族呼称のまとめが載っています。

『キクタン中国語【中級編】』の対象読者

中国語検定2級受験者。基礎的な成語を覚えたい人。

『キクタン中国語【中級編】』を使った勉強方法

リズムに乗せてやや難解な単語も成語も覚えていく

リズミカルな音楽に乗せて単語を覚えていく、というキクタンのセールスポイントに合わせて作ったテキストですが、学習者にとってやっかいな成語もこれで覚えていくというのは良い方法です。言葉は耳から覚えるのが一番。目で覚えるのとはインパクトが違うのです。

一日にいくつ覚えるか決めて毎日やっていく

一日にどのくらい覚えていくかという目安があり、自分のライフスタイルを考えて調整していくようになっています。この目安どおりにやっていく必要はありませんが参考になります。とにかく続けることです。

(※参考:「中国語の勉強法」)

『キクタン中国語【中級編】』による学習効果

毎日コツコツ続けていけば確実に身についていくでしょう。ただし通して1回だけでは記憶定着率は10%だと思ってください。10%でも100個くらいは覚えられますから、まずは目標を決めることです。100%覚えたいのであれば5回以上繰り返して暗記していく必要があります。ただ面白がって勉強していると、1回見ただけでも記憶のどこかにぼんやりと残っているものです。完璧主義でいつも途中で投げ出してしまうタイプの人は、この「ぼんやり記憶」に期待しておくのも手です。

『キクタン中国語【中級編】』のおすすめポイント

レベル別に必要な単語、成語を配し、見やすく、音も楽しく、単語帳としてよくできているテキストです。

『キクタン中国語【中級編】』の残念なところ

使っている人で聞きながら覚えている人はあまりいません。iPhoneなどを取り出すという手間が面倒なのでしょう。わずかひと手間ですが、道具が二つあるだけで人は面倒になってしまうのでしょうね。将来的にはスマホアプリ版を開発してもらいたいものです。