現代中国語成語辞典
『現代中国語成語辞典』は、中級レベルからの成語辞典。4265の成語が取り上げられ、日本人学習者にとってはこれでほぼ十分という数。日本語訳もわかりやすく、作りも見やすくできている。このページでは、『現代中国語成語辞典』のレビューとこの本を使った学習方法について書いていきます。
目次
『現代中国語成語辞典』の基本情報
タイトル | 現代中国語成語辞典 |
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著者 | 上野恵司(編集) |
出版社 | 日外アソシエーツ |
ページ数 | 378ページ |
価格 | 3,775円(税込) |
出版年月日 | 1995年6月(改訂版) |
音声 | 無し |
色 | 白黒 |
難易度 | 中級者以上 |
ジャンル | 辞書・辞典 |
※旧版の出版年月は1983年4月
『現代中国語成語辞典』の内容紹介
全4265語の四字成語がアルファベット順に取り上げられ、すべてにピンインと日本語訳付き。一部は用例や出典が記載されている。また巻末には末尾字による逆引き索引がある。
『現代中国語成語辞典』の対象読者
『現代中国語成語辞典』を使った勉強方法
新聞記事や雑誌・小説・ネットの文章など、また中国人のおしゃべりにも四字成語は必ず出てくる。これを学ばずして中級~上級の域には入っていけない。自分では使えなくても、書かれている成語、また話されている成語は知っておきたい。そのためには気になる成語を見つけ次第この辞書で調べておくのが良い。
また中国語の資格試験のために(中国語検定2級以上、HSK5級以上には成語学習が必要になってくる)まとめてこの1冊に目を通しておくという学習法もある。目を通す方法としてはたとえば、「成語を見たら日本語に訳せるかどうか」をやってみる。収録数4000語以上だからなかなか大変だが、資格試験突破などの目標があれば多少は無理がきく。1回だけではほとんど記憶に残らないが、2~3回やればかなり記憶に残る。「日本語訳を見て中国語の成語を言う」という覚え方と比べると数段楽。
(※参考:「中国語の勉強法」)
『現代中国語成語辞典』の学習効果
上記のやり方で目を通しておくと、どこかで成語に触れた時おおよその意味は浮かんでくる。何度も接するうちに一部は日本語から中国語の成語も浮かんでくる。成語はこうして時間をかけコツコツとものにしていくほかはない。
『現代中国語成語辞典』のおすすめポイント
中国で出版された成語辞典(もちろん日本語訳はない)に比べると値段が高いが、吟味された日本語がついていて覚えやすい。また編集が丁寧で見やすい。
『現代中国語成語辞典』の残念なところ
成語が喉元まで出ているのに思い出せない時、日本語から引ける成語辞典があったらいいのにと思った。ちょっとぜいたくかもしれないが、日本語訳からおおよその分類をして、その中で探せるようになったらありがたい。