受け身文 【中国語文法】
中国語の受け身文の特徴
中国語の受け身文は、日本語の受け身…「れる・られる」を使った文とは異なる部分があります。その特徴を下に書くと
1. 中国語の受け身文は「AがBによって強い影響を受け、その結果どうなったか」を述べる文で、一般には「被害を受けた」「評価を受けた」「選択された」などの時に使われ、そうした影響がない時は、日本語や英語なら受け身でも中国語では受け身文にはなりません。
2. 受け身のマークとしては介詞のなどが用いられ、その際受け身文は次のような構造になります。
主語+()+動作主+動詞+付加成分
この時の動作主ですが、を使う時は省略可能で、の場合は省略ができません。
× (彼の描いた絵は壁に掛けられた)
緑マークは受け身のマーク、下線は「動作+付加成分」
上4つの文には被害、選択など動作主による影響が明らかにありますので受け身文になりますが、最後の×印の付いた文には動作主による影響力は感じられないので受け身文にはなりません。こうした文は普通は下のように言います。
これは形では受け身文ではありませんが意味的には受け身文になっているので、「意味上の受け身文」と呼ばれることもあります。
また中国語の受け身文は「AがBによって強い影響を受け、その結果どうなったか」を述べる文なので、動詞は必ずその結果を表さなければなりません。そこで必ず付加成分を伴います。上記の文の「動詞+付加成分」を表す下線部をもう一度確認してみてください。
否定辞や助動詞は受け身のマークの前に置きます
緑マークは「否定辞または助動詞+受け身のマーク」
の違い
はみな介詞ですが、とそれ以外のには違いがあります。
1.
は書面語、口語どちらでも使えます。また動作主を省略できます。
2.
は口語で使います。書面語では使いません。また以外は動作主を省略することはできません。そのほかの使い方はと同じです。
緑マークは受け身のマーク、 青マークは動作主、下線は「動作+付加成分」
練習問題
下の単語を用いて以下の文を作ってください。
問題:
単語:
正解:クリックして正解を見る