存在の「有」 【中国語文法】
動詞「有」の二つの意味
“有”には「所有」の意味と「存在」の意味があります。
訳:
私は本を1冊持っている
→所有
訳:
ここに本が1冊ある
→存在
上のどちらも「主語+動詞“有”+目的語」の構造ですが、存在の意味になる時はその主語が場所を表し、目的語は存在する人や物を表します。
場所+“有”+ 存在する人や物
訳:
机の上にカバンが1つある
方位詞
ところで
(机)は場所ではなく、物です。この「物」に場所の意味を与えるため などの方位詞をつけます。 は「その表面に」、 は「その中に」という意味を持ちます。名詞のうち本来場所の意味を持っているものは方位詞を必要としません。存在の「
」に使われる名詞は、方位詞を必要としないもの、必要とするもの、どちらでもいいものの3種類があります。・方位詞を必要としない名詞→地名や国名など
・方位詞を必要とするもの→一般的な名詞
(机) (椅子) (建物としての家) (手) (ベッド) (壁)
・どちらでもいいもの→場所を表す意味を含んでいる名詞
(公園) (駅) (図書館)
この文型の特徴
この文型では次のことに気をつけましょう。
※目的語の位置に置く「存在する人や物」は不特定であること。
つまり「机の上に私のカバンがある」という、特定された目的語をこの文型の中に入れてはいけないということです。この時は
訳:
私のカバンは机の上にある
と言わなくてはなりません。この文型については「17.存在を表す動詞の「在」」のところを読んでください。
存在の「有」
(4)この文型の否定形は“没有”を使います。
訳:
カバンの中にケータイはない
練習問題
下の単語を用いて以下の文を作ってください。
問題:
単語:
正解:クリックして正解を見る