使役文 【中国語文法】
使役文
使役文とは「AがBに~させる」という文のことですが、中国語では使役のマークとして、動詞
などを用いてA+使役動詞
+ B + 動詞フレーズという形になります。
それぞれの使役動詞には特徴があります。
は「相手に言いつけて~させる」が本来の意味、
は「相手の望みどおりにさせてあげる」が本来の意味ですが と はほぼ同じように使います。
は「お願いして~していただく」という意味。
は主として、Aが原因となって「B+動詞フレーズ」で表す状態変化や心理活動が起こる、という事態を表します。上3つの使役動詞に比べると、 の後ろの動詞フレーズの部分には「非動作的な動詞または形容詞」のみが来ます。
訳:
母は私を買い物に行かせる
訳:
彼を行かせてあげなさい
訳:
どうかお許しください
訳:
この知らせは彼を喜ばせた/この知らせに彼は喜んだ
訳:
グローバル化は世界的に不平等な形で収入を低下させた
使役文の構造と兼語文
使役文は構造的にながめると、BはAの目的語であると同時に、後ろの動詞フレーズの主語(動作主)になっています。つまりBは目的語と主語を兼ねているのです。こうした文を構造的には「兼語文」(意味的には使役文)といいます。
訳:
彼の奥さんは彼に洗濯をさせる
この文構造の中で、
は の目的語であると同時に という動作の動作主、つまり主語でもあります。否定辞は使役のマークの前に置きます
( もOK)
訳:
母は私を遊びに行かせてくれない
使役の役割を果たせる動詞
使役のマークとして使われる動詞以外にも同じ働きのできる動詞がいくつかあります。
(派遣する) (要求する) (勧める)などです。訳:
政府は彼を派遣して会談させる
訳:
先生は学生たちに「右向け右」をするよう要求する
訳:
彼は私に怒りなさんなと言う
練習問題
下の単語を用いて以下の文を作ってください。
問題:
単語:
正解:クリックして正解を見る