結果補語 【中国語文法】

結果補語

結果補語とは動詞の後ろに形容詞や動詞を置いて、前の動詞の動作の結果がどうなったかを言い表す形のことです。

我 已经 吃饱 了。
Wǒ yǐjīng chībǎo le.
訳:
私はもうお腹がいっぱいだ
听懂 了 留学生 说 的 汉语。
Wǒ tīngdǒng le liúxuéshēng shuō de Hànyǔ.
訳:
留学生の言った中国語を聞いてわかった/聞き取れた

“吃饱”“吃”+“饱”“饱”が結果補語です。「食べた結果お腹がいっぱいになった」のです。

“听懂”“听”+“懂”“懂”が結果補語です。「聞いた結果わかった」のです。

よく使われる「動詞 + 結果補語」

吃完
chīwán
訳:
食べ終える
看见
kànjiàn
訳:
見える(見ようとした結果目に入ってくる)
看到
kàndào
訳:
見える(見ようとした結果見えた)
住在
~zhùzài
訳:
~に住む(住もうとした結果~に落ち着く)
学好
xuéhǎo
訳:
マスターする(学ぼうとした結果それが完成する)
洗干净
xǐgānjìng
訳:
きれいに洗う(洗おうとした結果きれいになる)
记住
jìzhù
訳:
覚える(記憶しようとした結果定着する)
翻译成
~fānyìchèng
訳:
(翻訳しようとした結果~に変換される)

なぜ結果補語は必要なのか?

中国語の動詞は単独では「~という動作をしようとする」という意味のみで、その結果どうなったかには関心がないという傾向があります。ですから結果を伝えるには結果補語が必要になるのです。

○ 我 了,可 没 买到。
Wǒ mǎile,kě méi mǎidào.
訳:
私は買ったけど買えなかった→私は買おうとしたけれど買えなかった
   × 买到了,可没买到

下の文の“买到”は「動詞 + 結果補語」ですから、「買って手に入れた」のです。ですから上の文は言えても、下の文は言えません。上の文は“买”という動詞が単独で使われていて、買った結果手に入ったかどうかは伝えていません。ですからこの文の日本語訳は正確には「買おうとしたけれど買えなかった」になります。

結果補語の否定と疑問

結果を否定するのですから「まだ~の結果はない」という意味で“没”を使います。

汉语我还没学好。
Hànyǔ wǒ hái méi xuéhǎo.
訳:
中国語はまだマスターしていない

疑問は“吗”か反復疑問文を使います。

実現・完了の「」や経験の「」は「動詞 + 結果補語」の後ろに置きます。

我终于看到富士山。
Wǒ zhōngyú kàndàole Fùshìshān.
訳:
私はとうとう富士山を見た
我 以前 看到 富士山。
Wǒ yǐqián kàndàoguo Fùshìshān.
訳:
私は以前富士山を見たことがある

練習問題

上の(2)で挙げた〈よく使われる「動詞+結果補語」〉と下の単語を用いて以下の文を作ってください

問題:

  • (1)私は京都に住んでいる。
  • (2)あなたの服はきれいに洗ってない。
  • (3)みなさん覚えましたか?
  • (4)私は東京スカイツリーを見たことがある。

単語:

  • 京都Jīngdū(京都)
  • 衣服yīfu(服)
  • 你们nǐmen(みなさん)
  • 大家dàjiā(みなさん)
  • 东京晴空塔Dōngjīng qíngkōngtǎ(東京スカイツリー)

正解:クリックして正解を見る

  • (1)我住在京都。
  • (2)你的衣服没洗干净。
  • (3)你们记住了吗?
  • (4)我看见过东京晴空塔。